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この本は1999年の夏 ニューヨークで手に入れた物です。チェルシー地区にはたくさんのアンティークショップがあります。レースをたくさん置いているお店がなかなか見つからなかったのですが、なんとか見つけることができたお店でかなり大きなテーブルクロスとカーテンを求めました。初めて訪れた記念になるようなNewYorkらしい物と思い、どちらもシャープでジオメトリイックなデザインです。アールデコを思い起こさせるような・・。
お店番をしていたのはイカツイ男性。その方が熱心にこの本を読んでいました。生成りと白の たっぷりのレースとリネンに囲まれながら、見せていただくとレースコレクターのためのガイドブックでした。世界中のあらゆるハンドメイドレースが紹介されています。さっそく私は滞在先 近くのブックショップにてオーダーし、数日後 めでたく私のもとへ届きました。
もちろんすべて英語、写真はモノクロですがアンティークレースに興味のある方でしたら絶対楽しめ、役立つ 一冊です。

 
ボビンレースとニードルレース
(BrusselsMixed lace)を組み合わせた衿を部分アップと共に紹介され各部分のテクニック解説がされています。
上の丸い写真=NeedleLACEの花
花のまわりはボタンホールステッチ。ベースのネット部分はボタンホールステッチを大きく作りその連続です。これはBrusselのMesh(net)の特徴
下の丸い写真=bobbinlace部分
花や葉のモチーフを作りそれらを繋いでかたちづくっています。花の中心部はボビンではなく 二ードルのテクニックを使っています。また、ボビンレースの外側は太い糸を使っていることなどが説明されています。

 



いろいろなニードルレースのアップ
20世紀の中国生産のもの。1800年ころのArgentan,19世紀Point Colbertなどが紹介されています。
PS: レースは地名が名前になっていることが多いです。(英語名、イタリアの地名、フランスやその他)地名は外の国からの呼び名とその国の人の呼び方と違う事が多く、すべて把握することは、私には無理です。自分の感覚でチャーミングなレースに出会い、慈しむのがなによりの喜び。 でもやはりレースの歴史・物語には触れたいですね。


オリジナルは「Anne Kraatz DENTELLES」。本書はその日本語版です。レースに関する本の中で、日本語訳されている中で最もお勧めの本です。
文章も堅苦しくなく、写真もレースの代表的なものを分かりやすく紹介しています。この1冊で、16世紀から20世紀までのレースのテクニックや歴史的背景が明らかになります。以下は掲載の図版です。

 
左の写真は男性の長靴に入れた長いズボンから1620年頃のレースと思われる。ボビンレース、ニードルポイントレースをプント・イン・アリア(土台のない空間)で繋いだもの。
 
幼少の14世と乳母(ヴェルサイユ、トリアノン国立美術館、1638年頃)
幼い王はボビンレースのバスマンで飾った産着にくるまれている。乳母はニードルポイントレースで飾った衿を着けている。「衿の各スカラップの中央モチーフは明らかに幼い王を示す、逆の百合の花」と記されている。
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