このページには実際のレースは登場していません。ファッションの歴史の中でのレースの重要性を説いているページなのですが、今回はレースに関するイラストや図案の紹介をいくつかしていきます。
「ハーパース・バザー」有名なファッション誌ですが、初期には新聞のような、本とはいいがたい出版物でした。この古い資料をまとめて一冊の本にしたものが私の手元にあります。この中にはたくさんのレースがいろいろなドレス、ブラウス、下着、として登場しています。当時の画家(イラストレーター)のレースを描く技には、敬服します。
なかでも、レースのたっぷりのゆりかごがとても印象的でした。どんな素晴らしいレースのドレスにも負けないくらいゴージャスな雰囲気が伝わってきます。
「WOMEN'S FASHIONS OF THE EARLY 1900s」は「HAPPER'S BAZAR」より少しあとの時代。アールデコの時代に入る前の、近代の流れを感じさせながらも、社会進出をしていない、かなりフェミニンなやさしい女性像を感じます。MIYACOのレースのブラウスのルーツもこのあたりにあります。
「LACE DESIGNS」この本はプリントやテキスタイルのデザイン集のようにレースのデザインをたっぷりと紹介しています。力強く、美しく整理された線の流れ、には魅了されます。やがて、ハンカチやペチコートの裾飾りになるのでしょうか?それとも、貴婦人の衿飾り?
実物のレース(下)とその図案(上)です。デザインを起こしたあと図面化し、そこからパンチングカードを作ります。そのカードから美しいレースが織られます。写真では充分、伝えることができないのが残念ですが、このレースはチュールレースにケミカルレースをアップリケし、機械レースに手作業を加えて出来上がるたいへん繊細なレースです。
これはレースを織るための図案です。下絵とか図案でも、時としてアート以上のパッションを感じることがあります。
どれだけの工程をへてこの図案ができ、その後もまた、多くの作業の後にレースができあがることを想像してみます。どんな衣服、あるいは工芸品になるのだろうかと・・。